stage5 恋をしようよ酔っ払って千鳥足のサラリーマン2人組み。リストラが何だとか言いながらフラフラしています。 彼らは目の前に停車したタクシーに乗ろうとしますが、タクシーはドアを開けません。 ちなみに運転席も照明が付いていなくて怪しい感じです。 サラリーマン達は乗車拒否かと憤り、タクシーに向かって「摘み出すぞ」と息巻きながら、何故か車の前方に移動しますが、次の瞬間何かに驚いたようでした。 スーパーで買い物をしている芳香は魁が女の子と一緒にいるのを見つけます。 女の子が魁と離れて別の売り場に行った隙に魁に近付き詳細を尋ねる芳香。 女の子は魁の所属するサッカー部のマネージャーで一緒に送別会の買出しに来ているだけのようです。 魁は彼女の事が実は好きらしいのですが、彼女は可愛くて頭も良くて学校のアイドルなので高嶺の花なので諦めているようです。 「何それ?いつもは強気でガンガン行くくせに、こういうことは弱気なの?しょうがない、ここは一発可愛い弟のためにこの恋愛エキスパートの芳香お姉ちゃんが一肌脱ぐとするか」 「あちこちで行方不明の人間が後を絶たないって!?」 魔法部屋では蒔人と麗と翼とマンドラ坊やで行方不明事件事件を話題にしています。 麗が事件の手がかりを占うと、木の枝そっくりの虫や枯葉みたいな蝶みたいなものが見えるとの事です。 「木の枝そっくり?はっ!?擬態か?」 「擬態?」 「それって昆虫とが枯葉や木の枝そっくりになって身を隠すというアレか?」 蒔人が占いの示すものが「擬態」ではないかと考え、冥獣が擬態をして、気付かず近付いた人間を捕らえているとの仮説を立てます。 「ってことは今度の冥銃も何かに化けて、気づかずに近づいてきた人間を襲ってるってか?」 「だとしたら一体何に擬態してるっていうんだ?」 「ところで魁ちんと芳香ちんはどこに行ったのでござりますですか?」 「魁はまだ学校だけど、芳香ちゃんは買い物に行ったきり帰ってこないのよ。今日の食事当番、芳香ちゃんなのに…」 「ホントいい加減だからな、芳姉は。風の吹くまま気の向くまま、まるで糸の切れた凧。今頃どこでアブラ売ってんだか…」 「こ~んな面白いもの、見逃すわけにはいかないって…」 魁達の買い物を隠れて見物している芳香。 魁が山崎さんにアタックする素振りを見せない事に業を煮やした芳香は支援をしようと考えます。 「2人を急接近させるにはハプニングが一番」と、芳香は魔法で蜂に変身し、山崎さんの方へ飛んでいきます。 芳香は蜂に怯えた山崎さんを魁が守るというシナリオを考えていましたが、魁は蜂に気付かず、逆に魁だけが蜂に気付いた上に蜂を叩こうとして山崎さんの頭を叩いてしまい全然駄目でした。 山崎さんに謝りながら帰っている魁。 芳香は2人を先回りして次なる作戦に出ています。 扇風機に変身した芳香は、魁が風で寒がっている山崎さんに上着を貸すというシナリオを思い描いていますが、実際は山崎さんの捲れあがったスカートの中を魁が覗く格好になってしまいます。 山崎さんに「見た?」と聞かれて一回うんと答えてから慌てて否定する魁。 「小津君の馬鹿ぁ!!」 「麗の占いに見えたのがこの建物なんだな?」 「うん、間違いない。ここに冥獣がいるはずなんだけど…」 一方蒔人達は麗の占いで見えた建物の場所を調べに来ています。 「どこにもいないぜ?はっ!?擬態か?」 今回の冥獣が擬態で隠れていると考え、周囲に注意を払いますが特に発見は無く、代わりにナイとメアが登場。 「こんなとこで何してんの?お馬鹿ちゃん達」 「お馬鹿ちゃん達」 「何してる?それはこっちの台詞だぜ」 そしてバンキュリアになります。 山崎さんと甘味処に入っている魁。 魁がおごる事によって本日の失態を許してくれるそうです。 2人がメニューを見ていると、突然照明が怪しいピンク色になり、変なBGMもかかります。 魁は芳香の変身に気付き、逃げるラジカセを追って出て行ってしまいます。 魁が出て行く際ウエイトレスにぶつかり、運んでいたあんみつが飛んで山崎さんにヒットしました。 外に出た魁はピンクのポストを発見して問い詰めます。 「いえ、私はただのポストです」と誤魔化す芳香。 通行人のチビッコが魁を指差して「ねーママ見てあの人ポストに喋ってるよ」とか言っています。 そしてひとしきり文句を言い終えた所で、山崎さんをほったらかしていた事に気付く。 甘味処に慌てて戻るも山崎さんは既に帰ってしまっていました。 「嫌われた…完璧に嫌われた」 落ち込んでいる魁に謝る芳香。 山崎さんはどうせ高嶺の花だったのだからと言って芳香に怒ったりしません。 「どうせなんて言っちゃ駄目だよ。そんなこと言ってたらお母さんに怒られちゃうよ。芳香ね、お母さんが死んじゃった時ね、戦うのが怖くなっちゃったのお母さんでも勝てないのに勝てっこないって。でも言われたんだ、お母さんに。『勇気を出して。あなた達の武器は勇気。何時だって魔法が勇気を教えてくれる。そのことを忘れないで』だから芳香、勇気を出して戦ったよ。そうしたらまだまだ頑張れるって希望が持てたんだ。勇気が希望をくれたの」 芳香は魁に希望を持つ様に叱咤。 「これからは芳香が皆に夢を運ぶんだってそう決めたんだ。だから魁ちゃんにも夢を運んであげようって思ったんだけど、つい張り切って失敗しちゃった。でもね、どんな時でも希望を持とうよ。どうせなんて言わないでさ」 「意外だな」 「何が?」 「芳香姉ちゃんって何も考えてないのかと思ったけど、ちゃんと色々考えてんだもん。俺、ちょっと感動した。そうだよな、希望は持たないとな」 魁は芳香を今迄何も考えていないと思っていたが色々考えていると知って見直したようです。 「小津君の馬鹿…」 山崎さんは両手に大荷物のままトボトボ歩いています。 そこに呼んでもいないタクシーが停まります。 タクシーは山崎さんの方を向いて冥獣に変身。 悲鳴を聞いた魁と芳香は現場に急行し、魔法変身。 山崎さんを避難させます 「山崎さん落ち着いて!俺が来たからにはもう大丈夫!もう怖くなんかないよ。すぐにここから離れるんだ」 そう言い残して戦闘に戻ります。 しかしバンキュリアが戦闘に乱入し、冥獣を逃がしてしまいます。 そして蒔人達もバンキュリアを追って合流。 タクシーに変身して逃げる冥獣を追おうとするマジレンジャーですが、バンキュリアに背後から攻撃され追跡に失敗します。 同じく逃げたバンキュリアを追おうとする魁を冥獣が先だと引き止める蒔人。 「あのタクシー、どこに行ったんだ?」 「こんなに一杯車があるんじゃ、絶対に見つけられないわ」 「ノンノン、希望は捨てちゃ駄目だよ、麗ちゃん。きっと方法があるって」 「芳姉もいい加減なこと言うなって」 「芳香姉ちゃんはいい加減じゃない」 「何でお前が言い返すんだよ」 「芳香姉ちゃんがそう言うんなら、きっとあるんだ、いい方法が。な、芳香姉ちゃん」 渋滞している道路を見ながら冥獣を見つけられないと嘆く小津兄弟。 方法がきっとあると麗を励ます芳香に、翼がいい加減な事を言うなと突っ込んでいます。 蒔人は芳香はいい加減じゃないと反論。 車道の上空を冥獣を呼びながら飛行するバンキュリア。 一台のタクシーが付いて来ます。 懐いてくるタクシーを撫でるバンキュリアですが、突然烈風を巻き起こしタクシーを攻撃。 タクシーは吹き飛ばされて怪物の姿に戻ってしまいます。 バンキュリアは芳香が魔法で化けた姿だったようです。 今度はこちら側が擬態をして騙したと種明かしする芳香。 魔法変身して戦闘に入るマジレンジャー。 魁の攻撃はあんまりダメージを与えなかったようですが、芳香のキックは結構効いています。 「やるじゃん姉ちゃん。止めは俺だ!」 張り切る魁ですが、芳香に捕まえられてしまいます。 そして芳香は大砲に変身、魁を弾代わりに人間大砲です。 魁は困りながらも大砲の威力をプラスして冥獣に斬りつけます。 そして冥獣はそのまま爆発。 そして冥獣が巨大化するのでマジレンジャーも巨大化。 巨大化した冥獣は再び巨大タクシーに変身して走り出しますが、魁がタクシーの屋根に飛び乗りしがみつきます。 タクシーは蛇行したり急ブレーキをかけたりして魁を振り落としますが、投げ出された魁はその辺の斜面を蹴って上空にジャンプし、そしてマジレンボールに変身した芳香をタクシーに蹴り付けました。 そしてマジキングに合体した一同はキングカリバー魔法斬りで冥獣を倒しました。 冥獣が倒されて飼い主だったバンキュリアもブランケンが怒り狂って基地の柱とか攻撃して壊してました。 「えと…あ…山崎さん、好きです!!」 思い切って山崎さんに告白する魁。 「えっ!?」 「俺と付き合ってください」 「私も…小津君のことが好き」 「じゃあ…」 「だけど、他にもっと好きな人が出来ちゃたの。私を怪物から助け出してくれた、あの人。きっとあの人が噂の魔法使いなのよ。私、その魔法使いさんに恋しちゃったの。だから、ごめん、小津君。じゃあね、さよなら。また明日ね」 山崎さんは魁の事を好きだとしながらも、自分を助けてくれた魔法使いを好きになってしまったと答えます。 固まる魁に駆け寄り、両思いだと喜ぶ芳香ですが、他の面子が正体をばらしてはいけないというルールがある事を指摘しています。 それでも「マジレッドの姿なら彼女も付き合ってくれる」のではないかと言ってみる芳香。 翼は魁の落ち込みにガッツポーズしています。 stage5完 次回に続きます。 ジャンル別一覧
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